賃貸物件ではガスの供給が都市ガスの場合とプロパンガスの場合、もしくはオール電化の物件があります。オール電化は東日本大震災後、あまり見られなくなりました。よくプロパンガスは高いと聞きますが、どのくらい違いがあるかご存知でしょうか。

まずプロパンガスと都市ガスの特徴はどのようなものかというと、都市ガスは、道路下に通されたガス導管を通じて各家庭に直接ガスが来ます。一方プロパンガスは、液化されたガスを容器に充てんし、その容器を各契約者に配送しています。

都市ガスは、ガス管を設置するのに莫大な初期投資をしなければならないため、主に人口の密集している都市部で使用されています。また、隣接する道路に都市ガスの導管がないとガスが引き込めないため設置できません。都市ガスは空気より軽いです。一方、プロパンガスは、都市ガスが通っていない地域で主に使われており、隣接する道路が狭かったり、私道のため都市ガスの導管が出来なかったりする場所や、人口自体が少なく都市ガスを入れる初期投資に見合わない場所で使われています。プロパンガスは空気より重いです。

日本全国で約7割が都市ガス、残り3割程度がプロパンガスと言われています。ガスの性質が違うため、プロパンガスと都市ガスのガス機器には互換性がないので、それぞれ専用のガス機器を使用します。

どちらのガスの料金も自由化により事業者によって料金が違い、使用する量に応じて基本料金と単価が変わるので、単純な比較は難しいですが、おおよそ月の平均単価としては(2021年4月現在、神奈川県、税別)

都市ガスが基本料金1,000円+㎥単価150円

プロパンが基本料金1,500円+㎥単価480円

というのが一つの目安と言えるかもしれません。

一人暮らしだと、月平均5㎥と言われていますので、上記に当てはめると

都市ガス 1,000円+(150×5)=1,750円

プロパン 1,500円+(480×5)=3,900円

約1,200円/月の差になります。

㎥単価を比べると都市ガスよりプロパンガスの単価が高いので、家族が多くて使用量が多いほど、都市ガスの方が割安になります。

それぞれメリットデメリットがあります。

都市ガスのメリットは使用料金が安い、ガス料金の支払先を変更できる。デメリットは導入費用が多大にかかる。停電時には使用できない。

プロパンガスのメリットは導入費用が安い。停電時でも使える。デメリットは使用料金が高い。入居者だけでガス供給会社を変更できない。

と一長一短になります。使用する入居者にとってみれば使用料金が安いに越したことないので、都市ガスの良いでしょう。ただ、賃貸物件の賃料というのは建物の建築コストも見逃すことが出来ません。当然、都市ガスは導入費用が多大にかかるため、建物の建築コストに反映されます。それはまわりまわって賃料に反映される事になろうかと思います。

また、プロパンガスの場合、設備として付帯される給湯器やエアコンなどは、通常、貸主が費用負担して設置しますが、プロパンガス会社が供給先変更をされないために、無償(正確には無償リース)で付けるケースもあり、故障が起きてもリースのため貸主が費用負担する必要がなく、結果的に設備に対する費用負担が少ないということになります。

そのため賃料を安く設定しやすくなります。

単純にガス料金だけで比較すると都市ガスの物件の方が安く感じるかもしれませんが、賃料にどれだけ導入費用や設備のコストが反映されているかを単純にガス料金だけで比較しない方が良いかもしれません。


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